中山 凌 (博士課程3年+)NAKAYAMA, Ryo (D3+)

■研究テーマ


カサガイ類の巻貝への付着行動の進化適応的意義の解明

■研究内容

 カサガイ類は世界中の海洋環境に生息している、平たい貝殻を持った巻貝の仲間です。潮間帯に生息する種では、ほとんどの種が岩礁を付着基質として利用し、その表面に生える微細藻類を摂餌して生活しています。しかし、その中でもごく一部の種では、同所的に生息する巻貝の殻表面に付着する生態を持つことが知られています。ところが、巻貝に付着する生態についてはほとんど研究が進んでおらず、その進化適応的な意義は知られていません。
そこで、私は国内に広く分布する巻貝に付着する生態を持つカサガイ、コモレビコガモガイ Lottia tenuisculptaを対象に、巻貝に付着する生態の基礎知見や、付着することで得られるメリット、そのメカニズムや進化史を様々な視点から実験・調査で明らかにすることで、カサガイ類に見られる巻貝への付着行動の進化適応的な意義の解明に挑んでいます。


■論文 (査読有)

1. Nakayama R., Sasaki T. & Nakano T. 2017. Molecular analysis reveals a new cryptic species in a limpet Lottia kogamogai (Patellogastropoda: Lottiidae) from Japan. Zootaxa 4277(2). 237-251.

2. Okanishi M., Sentoku A., Fujimoto S., Jimi N., Nakayama R., Yamana Y., Yamauchi H., Tanaka H., Kato T., Kashio S., Uyeno D., Yamamoto K., Miyazaki K. & Asakura A. 2016. Marine benthic community in Shirahama, southwestern Kii Peninsula, central Japan. Publication of Seto Marine Biological Laboratory 44. 7-52.

3. 中野智之・中山凌・佐々木猛智 2016. カサガイ類の幼貝の生息環境, ちりぼたん 46 (3-4), 110-116.

4. 中原功太郎・戸梶裕樹・中山凌・五嶋聖治 2018. 北海道噴火湾におけるマナマコの夏眠. 日本ベントス学会誌 72. 94-100.


■学会発表(国際学会)

[口頭発表・査読無し]

1. Nakayama R., Nakano T., Yusa Y., Molecular Phylogeny and Behavioral Ecology of "Lottia kogamogai” Species Complex (Patellogastropoda, lottiidae) in JapanWorld Congress of Malacology 2016, Penang Malaysia.

[ポスター発表・査読無し]

1. Nakayama R., Nakano T., Yusa Y., Phylogeny and life history of snail attaching limpets the Lottia kogamogai species complex, The Society for Integrative and Comparative Biology 2016, P1-183, Portland Oregon USA.

■学会発表(国内学会)

[口頭発表・査読無し]

1. 中山凌・中野智之. 分子系統解析と生活史調査によるコガモガイ類の分類学的研究. 軟体動物多様性学会 2013年度総会. 岡山大学, 岡山. 20141.

2. 中山凌・中野智之ミトコンドリアCOI遺伝子と生態調査に基づくコガモガイ類の系統進化学的研究軟体動物多様性学会 2014年度総会つくば研修センター茨城. 20152.

3. 中山凌・中野智之. ミトコンドリアCOI遺伝子と形態形質に基づくコガモガイ類の分類学的研究日本貝類学会平成27年度大会蘭越町北海道. 20155

4. 中山凌・中野智之・遊佐陽一. 巻貝に付着するカサガイ類のホスト選択性についての予察的報告日本動物学会第86回新潟大会.朱鷺メッセ,  新潟. 20159.

5. 中山凌・中野智之コモレビコガモガイ浮遊幼生の着底基質選択性日本貝類学会平成29年度大会白浜町, 和歌山. 20174.

6. 中山凌・中野智之カサガイ類に見られる浮遊幼生の着底基質の選択性について. 2017年日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会. 滋賀県立大学 滋賀. 20179. (学生優秀発表賞受賞).

7. 中山凌・奥村洋介・中野智之.  巻貝に付着するコモレビコガモガイのホスト巻貝上での生態と行動日本動物学会第88回富山大会富山県民会館富山. 20179.

8. 中山凌・中野智之. カサガイ類におけるカニ類からの捕食回避. 軟体動物多様性学会2017年度大会. 大阪市立自然史博物館. 大阪. 20183.

9. 奥村洋介中山凌・中野智之. コモレビコガモガイの巻貝上での帰家行動. 軟体動物多様性学会2017年度大会. 大阪市立自然史博物館. 大阪. 20183 (大会優秀賞受賞).

10. 中山凌・中野智之・遊佐陽一. コモレビコガモガイの巻貝への付着行動とその適応的意義日本貝類学会平成30年度 創立90周年記念大会.東京海洋大学 品川キャンパス東京. 20185.

[ポスター発表・査読無し]

1. 中山凌・中野智之・遊佐陽一.  コガモガイ類3種の生活史に関する予察的報告日本貝類学会平成26年度大会大阪市立自然史博物館, 大阪. 20144.

2. 中山凌・中野智之・遊佐陽一. 貝に付着するコガモガイ類とその生活史. 日本貝類学会平成27年度大会蘭越町北海道. 20155

3. 中山凌・中野智之・遊佐陽一. 巻貝に付着するカサガイ -コガモガイ類の生態と生活史について-. 2015年日本ベントス学会・プランクトン学会合同大会. 北海道大学札幌キャンパス, 北海道, 20159 (学生優秀発表賞受賞).

4. 中山凌・遊佐陽一・中野智之. カサガイ類の生態型とその古生物学的解釈. 日本古生物学会第165回例会. 京都大学, 京都. 20161.

5. 中山凌・中野智之・遊佐陽一. コモレビコガモガイの巻貝への付着の意義. 日本貝類学会平成28年度大会東邦大学習志野キャンパス千葉. 20164

6. 高橋陽子中山凌・中野智之. コモレビコガモガイの幼生発生. 日本貝類学会平成28年度大会東邦大学習志野キャンパス千葉. 20164

■その他

[招待講演]

1. 中山凌・中野智之. 捕食回避にみるカサガイの巻貝への付着行動. 日本甲殻類学会・日本貝類学会共催シンポジウム「捕食・被食と殻の役割」. 東京大学柏キャンパス千葉. 201710


[教育普及活動]

1. 宮崎勝已・千徳明日香・岡西政典・中山凌・朝倉彰. 海の中のクモ?熊?生きている石?.動物学ひろば. 日本動物学会第85回大会. 東北大学雨宮キャンパス.宮城. 2014910-13

2. 研究者と飼育係のこだわり解説ツアー. 白浜水族館, 和歌山. 2014-2017年担当.

[研究集会他]

1. 日本貝類学会若手の会. 平成29年度白浜集会. 筆頭世話人として主催・運営.

2. 日本貝類学会若手の会. 平成30年度品川集会. 世話人として運営.


3. 中山凌・中野智之カサガイ類に見られる住み込み共生. 2017年日本ベントス学会自由集会「住み込み共生の生態学」. 滋賀県立大学, 滋賀. 20179

■所属学会


日本貝類学会
日本ベントス学会
日本動物学会

■一言

コーヒーはブラック派

最終更新日
2018/09/18